地域との連携、地球にやさしい肥料づくりと汚水処理
木村牧場は、地域の環境づくりのため、また地域産業との連携を目指した資源循環と資源の有効活用のため、地球にやさしい肥料づくりを行っています。また、牧場内で出た汚水は、国の水質環境基準を大きく下回るレベルで処理され、排出されています。
環境課
環境課は、4つの大きな事業のうち「肥料」と「再生エネルギー」を担っています。環境づくりは養豚業の永遠の課題であり、また資源リサイクルの理想的な産業でもあります。資源の有効活用による、地域資源の循環構造の構築を目指しています。
木村牧場の肥料
健康に育った「つがる豚」の排せつ物に籾がらやりんごなどを加え、良質な有機肥料に仕上げています。籾がらを混ぜることで水はけを良くし、土を柔らかくする効果があります。また、自然発酵させた津軽りんごなどを混ぜることで、栄養たっぷりで自然環境にも優しい肥料です。
当社の肥料は、県内の食品工場の汚泥が原料に含まれるため、『汚泥発酵肥料』となります。
肥料の工程
1. 豚の排泄物を集め、籾がらと戻し肥料を投入しかくはんする
2. 密閉縦型発酵機(コンポスト)に1を投入(コンポストの中に約10日ほど溜まる)
3. コンポストから出た肥料を開放直線式かくはん機に移動する
4. 毎日かくはんし、発酵させる(20日~30日)
5. ほぼ出来あがった肥料を肥料舎に移動させ、熟成させる
6. 出荷
販売価格
商品の価格、配達料、散布料
商品価格 | 約1.2㎥(ショベルのバケット1杯) 2,000円 ※当社2tダンプにショベルのバケット3杯分が積み込めます。 ※商品価格と配達料を合わせたものが支払金額となります。 |
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配達料(人件費・燃料代込み) | 片道10分未満 1,000円 片道10分~20分未満 2,000円 片道20分~30分未満 3,000円 ※片道30分を超える場合は、要相談となります。 |
引き取り | 約1.2㎥(ショベルのバケット1杯) 2,000円 |
散布料(人件費・燃料代込み) | 1回 3,000円 ※牧場周辺のみ対応 |
トラクター及び マニアスプレッダー貸し出し (燃料代込み) |
1日 6,000円 半日 3,000円 |
マニアスプレッダー貸し出し | 1日 3,000円 半日 1,500円 |
【ご注意】
・雨などでぬかるんでいる場合は、ダンプが入れません。
・畑までの道が細かい場合は、ダンプが入れない場合があります。
・傾斜がきつい畑には、ダンプが入れない場合があります。
2tダンプの貸し出し
当社所有の2tダンプの貸し出しを行っております。
- 使用した分の燃料(軽油)は補充して頂きます。(満タン渡し、満タン返し)
- 貸し出し時間は午前9時~午後4時まで。
- 事故等により、車が破損した場合は、自己負担が発生する場合もあります。
※牧場の作業状況により、貸し出しできない場合もあります。
昨今の社会情勢を踏まえて価格等変動する場合もございますので
お気軽にご連絡下さい。
飼料化・堆肥化処分料
①含水量59%以下の物 | 処分単価 15円/㎏ |
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②含水量60%以上79%以下の物 | 処分単価 20円/㎏ |
③含水量80%以上、液状、処理がしにくい物 | 処分単価 要相談(最高100円/㎏) |
※処分単価は契約前に要相談となります。
肥料成分
豚ぷん肥料は、牛ふんに比べて肥料成分が多いうえに成分のバランスがとれた有機質資材です。また一般的に豚ぷん肥料は牛ふん肥料と鶏ふん肥料の中間的な性質を持っています。したがって、肥料的効果および土壌を柔らかにする効果の両面が期待できます。
窒素 | 2.49% |
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リン酸 | 4.12% |
カリウム(加里) | 0.67% |
カルシウム(石灰) | 3.22% |
水分 | 33.1% |
炭素率(C/N比) | 10.1 |
肥料成分検査日:2022年4月1日
※肥料の施用量は作物によって異なりますが、10a(アール)あたり0.5t~1tくらいが目安です。(10a=1,000㎡=1反)
環境への配慮
汚水処理の工程
大きく7つの工程に分けて、地域の環境に配慮した汚水処理を行っています。毎日、汚水が確実に浄化されているか確認しています。
- 汚水流入
- 原水槽…全豚舎の汚水が集まる槽。
- スクリーン…汚水と粗い固形分を分離する装置。
- 中継槽…次の工程に行く汚水を貯めておく槽。
- 脱水機…汚水中の浮遊物質、懸濁物質等を除去する装置。
- 曝気槽①…ブロアを常時運転させてエアレーションを行うことで、汚水を硝化反応させる。
- 曝気槽②…ブロアを間欠運転させてエアレーションを行うことで、汚水を脱窒反応させる。
- 沈殿槽…汚水中の汚泥を沈殿させ、綺麗な上層の水を次の工程へ送る。沈殿された汚泥は中継槽や曝気槽①に送られる。
- 放流
臭気対策
肥料を作る工程で、なるべく臭気が出ないように、各肥料舎に脱臭装置を設置しています。