安全でおいしい豚肉をつくるために
味わいと品質の追求。木村牧場のこだわりは、自社で全ての過程を一貫して管理することで、出荷する全ての豚の品質の高さを維持することです。弊社では豚の成長過程に合わせて部署をAI・繁殖・分娩課と肥育課に分け、それぞれ専任の担当者が管理の徹底に努めています。つがる豚は、そんな私たちの想いがつまったブランド豚です。
AI・繁殖・分娩
AI · breeding · parturition
AI繁殖課
AI繁殖課では、安全と衛生管理に有用な技術として人工授精(AI)を採用しており、これまでの経験を糧に分娩率95%を実現しています。
分娩課
分娩課は、仔豚と母豚両方の健康管理・衛生管理をおこなうため、環境調節などもっとも気を遣う部署です。
AI繁殖
精液採取
自家採取をすることによって、新鮮な精液をいつでも供給できるシステムを取り入れています。
使用器具の洗浄・消毒・殺菌
精液の死滅・不純物の混入により、精液の活力の低下が起きないように衛生管理の徹底をしています。
豚房の洗浄・消毒
交配から分娩するまでの大事な期間を管理するので、豚舎内の消毒(通路の洗浄・豚体消毒)を徹底することで、健康な母豚を次のステージに送ることと、豚舎内の衛生レベルの保持に努めています。
精液の検査
現場に新鮮な精液を供給するため、使用する前に精液の活力をチェックしています。
品種を保つために、活力チェックと同時に精液の選別も行います。
分娩
豚房の洗浄・消毒・石灰散布
豚房を洗浄後に消毒したあと石灰でコーテイングをして、入室する母豚と仔豚が快適に過ごせる環境づくりをしています。
仔豚の処置・母豚の治療について
産後の母豚と仔豚の体調管理を徹底的に行います。
餌付け(離乳食)
離乳後、母乳から人工乳への変化に対応できるように、母乳と並行して人工乳を給餌します。
術性管理
2種類の消毒を週交代で空中散布し、衛生レベルの保持・安定・向上に努めています。
去勢・尾切り
仔豚同士のケンカ・ストレス等による尾かじりによって傷口から感染症を防ぐために行います。また、去勢をすることで雄豚特有の匂いが肉に移るのを防いでいます。
肥育
fattening
肥育課
仔豚から出荷までの成長過程を担うため、つがる豚の品質を維持・向上させるために日々ストレスを与えないことと、成長過程に合わせた給餌が可能なリキッドフィーディングを採用することで豚の健康維持と体調管理に努めています。
仔豚 | おおよそ30㎏~70㎏の豚のことで、主にロース(赤肉)を多く作るステージを指します。 |
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肉豚 | 70㎏~出荷までの豚のことで、仕上げの飼料を給与し、ほどよい脂肪を作るステージを指します。 |
主な作業内容
- 豚舎の洗浄
- 洗浄乾燥消毒乾燥 を1サイクルとすることで、無菌状態で仔豚を受け入れる部屋に仕上げます。
- 豚の管理
- 豚舎の温度管理・衛生管理を徹底して、豚にストレスを与えない環境をつくりあげます。
- リキッドフィーディングシステム(液体飼料製造)
- 飼料用米と食品飼料を配合し、豚にとって吸収・消化がよく、かつ「美味しい」と思ってもらえる飼料を自社で製造しています。
リキッドフィーディングシステム
豚の健康管理と精神面の安定を考慮し、導入しました。
特長
豚の健康状態や発育に合わせて、自社で栄養計算して与えられることが最大のメリットです。
豚に美味しいと思ってもらえる飼料を与えることで、精神面の安定を図ることができます。
地域貢献
青森県内の農家さんから買い取ったお米で飼料を作り、県内外から食品飼料を買い取って配合しています。
飼料用米はこちら
社会貢献はこちら
効率化
リキッドフィーディングシステムの導入により、豚に与える1日分の飼料をコンピューターで制御できるため、食事量と健康状態を把握することができます。
今後はすべてのステージ・すべての豚舎でリキッドフィーディングシステムの採用を目指しています。
環境にも優しい飼料
木村牧場では、リキッドフィーディングシステムに飼料用米や食品残渣などを使用しており、エコフィード認証を取得しています。
エコフィードとは、「環境にやさしい(ecological)」や「節約する(economical)」等を意味する「エコ(eco)」と「飼料」を意味する「フィード(feed)」を併せた造語です。